今回の企画を、なぜやりたくなったのか。
いわした編をお送りします。

瀬戸内の島で仕事をするようになって、今年の夏で丸8年が経ちます。
福武書店/岡山高ゼミ〜ベネッセ/人財部で過ごした34年間、都合3回・12年にわたる岡山生活。さまざまな仕事をする中で、岡山にも大事なコミュニティができました。結果的に入社早々3年目から、直島を訪れる機会が多いことにもなりました(福武祭も直島であった時代…)。

直島・宮浦港の草間彌生「赤かぼちゃ」
直島・宮浦港の草間彌生「赤かぼちゃ」

単なる訪問者の時代は、「船に乗った瞬間から非日常が始まる感覚を持てる」のが直島の良さだなと思っていました。でも、実際に島で仕事をするようになってからは、日々「直島はベネッセを体現する場所!」との思いを強くしています。そして、自ら選んだ今の仕事のあり方は、自分にとって良い決断だったと思えています。

瀬戸内のアート作品

福武書店・ベネッセ時代は、本当にいろいろな仕事を経験させてもらいました。大きな失敗もしたし、会社として"初めて"の担当を経験したこともあります。ただ、その時々にホントによく生きていたか?と問われると「ん?」というのが正直なところですが、振り返ると、文字通り「有難い」経験値を積むことができ、ずーーっとではないにしても、「よく生きる」の実践をしてきたのだなと思います。

良い時代を過ごし経験を積む中で、思っていたゴール=定年の時期が5年下がることが決まった50代に入った頃から、先々のことを考え始めました。
どんなことをしている時が、一番心地良い? 自分が役立てると思えるシチュエーションは? 心身ともに健康だと感じるのはどんな時? などなど、自問自答する中でたどり着いたのが、財団で瀬戸内で仕事をしてみたい、ということでした。

ちなみに、福武財団で働くようになってからの動きを言うと…。

・2018年7月から2020年度末まで、犬島での美術館運営を担当(途中で3島全部を見ていた時期も)
・2021年度は、直島部門で美術館運営を担当
・2022年度は、豊島部門で美術館運営を担当、ここで財団の定年を迎え、
・2023年度は、犬島の次のステップに向けた観光庁案件の担当
・2024〜2026年度は、「瀬戸芸美術館連携」プロジェクトを担当

瀬戸内の3島をご案内する日々
瀬戸内の3島をご案内する日々

書き出してみると、3つの島全部を担当させてもらって、各島の特徴を文字通り身体で感じて味わいながら日々を過ごしてきました。
なので今では、それぞれの島を、訪れる方の期待や目的を意識しながらご案内ができるまでになってきました。なので今回の企画でも、ご案内役としてお会いできれば嬉しいです。

瀬戸内での日常のひとこま
瀬戸内での日常のひとこま

今回の企画、お一人でも「気持ちのリセット」「来し方行く末を考える」といった方が現れると良いなぁと思っています。ルート計画やアート案内はお任せいただき、それぞれが来てよかったと思っていただける時間を過ごしていただければ幸いです。